村尾佳州子のつくりだす土の空間
自然を感じる暮らしの提案
2004年5月8日(土)~6月5日(土) 10:00-18:00(最終日17:00まで)月・火休廊
なつかしくて新しい不思議な空間
柔らかい土のぬくもりに触れながら楽しいひとときをお過ごしください
村尾佳州子の織りなす土の空間 - 「草原の小屋』 土のある暮らしの提案
この度、K’ s Green Galleryでは、フレスコ画作家、村尾佳州子の織りなす独自の土の世界を皆様にご紹介いたします。壁を初め、椅子やテーブルなど、このスペース全体を、土をベースとした空間にリニュアルしました。村尾佳州子が、土素材の醸し出す暖かみを引き出し、日常の中で実現できる楽しい空間を提案いたしました。
どうぞ、ゆっくりと、のんびりと土の感触をお楽しみください。
K’ s Green Galleryは、今後とも『アートと暮らそう』をテーマに、「生活の中のアート」を展開していきたいと思っています。これは見せるだけの美術ではなく、我々の日常生活の中にすぐ取り入れられ、使って楽しめる身近なアートを紹介していこうとするものです。個性と潤いのある日常の暮らしの為に何かお役に立てば幸いです。
K’ s Green Gallery
熊井 芳孝
坪井美香 語りの夕べ
5月30日(日)PM6:30より お代¥1,500円
村尾佳州子の作品が作り上げるほのぼのとした空間。そこからゆったりとかもしだされる物語を、 坪井美香の語りで贈ります。
ほんのりとしたゆうべのひとときをお楽しみください。お飲物と軽食を用意して皆様をおまち申し上げております。
個展 『草はらの小屋』 について
本格的に「土」に魅せられて10年程経ちます。初めて土蔵の建築作業に参加した経験が私の「土」への関心を大きく変えたようです。
人の手で塗られた土の壁は、そこに射す陽の光に反応して繊細に表情を変えます。そこには新建材にない無防備な豊饒さがあります。その土地の土から作られた壁はその土地の風景と四季によく馴染み、土壁のある風景は年月を重ねるうちに自然と一体になって本格風景に時を刻みます。土壁のよさは外見だけではありません。室内にあって土壁は湿気を吸い換気をたすけ、塗りの厚さによっては防音、防火にも強い素材です。壁によっては数百年の風雪に耐え、解体して水に戻せば新たな素材としてリサイクルできる。土壁は大変にすぐれた工法であり素材なのです。土壁の材料は土、藁、砂など自然のものです。シンプルですがその素材選びと配合から職人の手によって無限の可能性が生まれる。そんな土壁の持つ奥深に私は惹きつけられてきました。
今回は、「東京下町の一角に草はらの空間を」というコンセプトでギャラリー全体を土壁で仕上げました。土製のお面や鉢などの小物も制作しました。新建材にはない自然の”素材感”に触れていただければ幸いです。
村尾 佳州子
ギャラリーの営業は今回に限り 10:00-6:00 月・火休みです
今回の展覧会は千葉祥子がプロデュースしました。